毎日の診療で気付いたこと

ブログ記事 合計 3529

保険から自費へ

昨年夏から治療を始めた男子高校生の保定診断を今日行った。

この患者さんは下顎の左側偏位を伴う開咬、軽度な叢生もあった。

開咬の程度や叢生の程度は大きくないが、主訴に下顎の偏位がある。

手術併用でもかまわないという。口腔外科に相談しても手術の適用との返事がきた。

そこで、非抜歯で顎変形症として術前矯正を始めた。

数ヶ月レベリングをしていると開咬は少なくなり、上下顎正中もだんだん近づいてくる。

このままでは矯正治療だけで治ってしまう、手術が必要なくなるかもしれない。

これは、喜ばしいことと考えるのだが、治療費については問題がある。

治療開始前に手術あっての保険治療、止めれば自費で精算とは説明してある。

だから、了解はしていただいているものの、当地では高校生まで3割負担もなく0だった。

相談結果、手術なしで仕上げることになったので保険請求は取り下げ自費での清算は26万円程度となった。

そして,マルチブラケット治療は7ヶ月で先月に終えた。

1ヶ月経っただけだが、正中は一致し開咬の戻りはなく安定していた。

もし、治療開始の診断で外科を避けるのであれば小臼歯抜歯していたと思う。

それが抜歯はなし(智歯は抜歯している)でこのような良い結果となった。

これを治療前に予測し診断できていたら名医だ。でもそうではなかった。

治療の成り行きで、その状況を受け入れ、患者さんと相談した結果だけだ。

保定診断の最後に症例報告に使わせて欲しいとお願いしておいた。

治療について

 

 

 

MENU
PAGE TOP