13歳の男子中学生が来院した。
初診は10歳で3年前だった。
昨年、簡単な資料を採り、1年後の観察だった。
昨年の口腔内写真を診るとわずかに反対咬合で正中のズレが少しあった。
今日、見ると明らかに開咬で反対咬合だった。正中のズレも大きくなっている。
顔つきだけ見るとオトガイが出ているようには見えない。むしろ、さがっている感じだ。
さらに、今後、この症状は顕著に現れてくると思う。
3年前に成長観察としてほんとに良かったと思った。
もしその時点で矯正治療を始めていたら、成長と追いかけっこになり、たぶん負けてあきらめることになる。
現在はの矯正歯科は成長のコントロールはあまり行っていないように思う。
結局、成長が終わった時点で、矯正のみで行うか、外科併用となるだろう。
外科併用が保険適用となり、症例数が増えてきている。
医療の発達で手術併用の選択ができることはよいことだろう。