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2020年10月12日の記事

顎離断手術と7歯欠損2020/10/12

今日、保定診断した患者さんは2012年が初診で男子小学生だった。

症状は上顎後退、下顎前突、オーバークロージャーの反対咬合、加えて7歯の先天欠如だった。

どのように治療し、どういう決着になるのか、その時は見当も付かなかった。

まず、バイトを挙げれば少し被蓋がつきそうだった。

そこでスライディングプレートとリンガルアーチでなんとか被蓋改善した。

しかし臼歯部は欠損部もあり、上下歯はバイトを挙げた状態では咬合しなかった。

だから欠損部に人工歯は入れなかったがスライディングプレートを義歯代わりに使っていた。

その被蓋改善も思春期性成長でじりじりと反対咬合に戻った。

やはり、顎離断手術が必要と診断し、術前矯正に入った。

欠損歯が多いととても治療がやりにくい。また義歯代わりのスレイディングプレートも使いながら。

それでも何とか1年余術前矯正を進めてきた。

医療費の事もあり、高校卒業までに手術は終えておきたい。

手術は横浜労災病院にお願いしてあったので、サージカルプレートは作らなくてよい。

しかし静岡医療センターで手術してもらうときには、それが必要なので、知識が身についてきた。

そうすると余計にこれで術前矯正が終わりでいいのか、どのように離断、接合するのか気になった。

そして、手術が終えて戻ってきたときに驚いた。通常の上下顎の離断手術だったが、

見違えるほどの咬合と顔貌になっていた。これだけ条件が悪い中よくこんなことができるかと。

それから術後矯正を終え8月にマルチブラケットを撤去した。

今日の観察でも良好に安定していた。

今後、欠損部にインプラントを植えていただくことになっている。

インプラントが完成したら資料を採り症例報告させていただきたいとお願いしておいた。

治療について

 

ブログ2020年10月|19:34:57

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