毎日の診療で気付いたこと

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親子で治療

30代の母親は5年ほど前に当クリニックで動的な矯正治療を終えて保定観察してきた。

今日は最後の観察をして終了をきめた。

その息子さんの治療を1年ほど前から行ってきた。

混合歯列期の後半で左上第2乳臼歯が早期喪失していた。

第一大臼歯が近心に傾斜し第2小臼歯の萌出スペースはまったくなかった。

母親も抜歯しているので永久歯で抜歯ケースとして治療するならそのままでいい。

だが非抜歯を望むのならその第一大臼歯を遠心移動しておかなければならない。

意向を聞いてみると非抜歯を望んでいる。

それでは遠心移動しなければならない。

小さめの第2小臼歯だが6㎜くらいは遠心移動が必要だ。

6㎜という数値はけっこう大きく、どのくらい期間がかかるか心配だった。

リンガルアーチの補助弾線で行ったが、半年もすると十分隙間があいてきた。

その後、短期間でその空隙に第2小臼歯がちょうど良く萌出してきた。

今日、見ると10歳なのに永久歯列になっていた。

正中のズレ、軽度な叢生を指摘したら、その治療を希望してきた。

やはり親が矯正治療していると意識が高い。

次回、再検査の後、永久歯列での治療をおそらく非抜歯で行うことになる。

治療について

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