
日本臨床矯正歯科医会や矯正歯科学会では症例展示がある。
また、矯正専門医の試験では症例を提出する必要がある。
それには、仕上がりの基準となるいくつかの項目を満たすことが重要だ。
日々仕上げている症例が全てそれになれば良いが、なかなかそうもいかない。
だから、マルチブラケットがはずれてしばらく経った頃からそれに合う候補を挙げておく。
今日来院の女子高生はその候補だった。
昨年、保定後2年経ったのでフィックスドリテーナーをはずし、クリアリテーナーの夜間使用を継続した。
診ると下顎前歯に軽度だが叢生がみられる。
もしやと思いクリアリテーナーをを合わせてみるが不適合、使っていなかったという。
だが両側臼歯部咬合は緊密となっているし、叢生のひどかった上顎前歯は安定している。
そんな悪い結果だとは思わないが、候補からははずさなければならなかった。
仕上げた状態を保つためには、ずっとリテーナーが必要なのか、
また叢生が再発しないためにはフィックスドリテーナーを継続する必要があるのかなどと思った。