毎日の診療で気付いたこと

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保険適用の矯正治療

当クリニックで保険適用の矯正治療で多いケースは顎変形症だ。

しかし少しだが先天異常も診るようになってきた。

以前は、その種の疾患は口蓋裂だけで分かりやすかった。

近年は2年ごとの保険改訂でどんどん疾患数が増えて現在50以上ある。

聞いたこともない症候群や〇〇病と矯正歯科医にはなじみのない病名が増えている。

今日の矯正相談は混合歯列期の男子小学生で上顎が小さい。

反対咬合、右側クロスバイト、下顎の叢生もあった。

この時期に上顎を拡大しておくことが良いと考えその様な説明をし始めた。

そうしたら先天性の心臓疾患があり、近く手術を予定しているという。

そこで2つ質問をした。MRIの撮影予定は?と先天疾患の病名?

MRI撮影予定はあるという。

前にもMRIについてブログに書いたこともあるが、撮影者はとにかく矯正装置を嫌がる。

そのため、撮影予定があるのなら矯正治療は始められない。

また先天疾患が保険適用なら、健康保険での治療となり、料金を含めて治療の流れが変わってしまう。

この2点から、今日はこの時期にやって行くかはっきりしなかった。

抜歯は避けたいようだが永久歯列での治療は抜歯ケースの可能性が高い説明もした。

なかなか希望通りにはいかない。

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