
40代女性の再治療を開始した。
約十年前に厳しい開咬で矯正相談に来院された。
パノラマX線写真では両側の関節頭が吸収されて変形している。
それでも顎関節として機能はしている。
手術併用の矯正治療を行って、ほぼ良好な咬合を得た。
保定観察をしていると少しずつ前歯部が開いてくる。
口腔外科でも観察し関節頭の吸収が続いているという。
それから5年ほど、口腔外科より吸収が安定してきたとの報告を受けた。
それは初診に近い開咬状態で手術後の良好な咬合は安定しないことにがっかりした。
患者さんは再手術は避けたい意向なので矯正治療のみで考えた。
開咬の治療は前歯の挺出か臼歯の圧下で治療する。
臼歯の圧下をする固定源にアンカースクリューの適用がよく行われる。
それも考えたが、それさえ望んでいないようなのでマルチブラケットのみで対応することにした。
現状では上下顎の第2大臼歯の遠心部しか咬んでいない。
下顎の両側第2大臼歯が挺出している。これを圧下するメカニズムでの治療を考えている。
この方針で短期間での改善できることを期待している。