毎日の診療で気付いたこと

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術前矯正だったが手術なしに

男子高校3年生の保定診断を行った。

この患者さんの症状は厳しい叢生と上顎前突。

でも抜歯ケースとして手術なしで治療可能と治療前に説明した。

しかし、外科ケースで進めてもおかしくない程度で本人の手術希望があった。

口腔外科でも了解してくれたので、術前矯正を始めた。

叢生がひどいので抜歯すればすぐに叢生は改善しオーバージェットも減少した。

手術なしで十分仕上げられる状態になったので、矯正のみで仕上げる提案をした。

しばらく考える期間があったが、矯正治療のみで進めることになった。

そうなると料金の精算が起る。手術してこその保険治療ということになっている。

いままで毎月保険請求していた分をその月ごとに取り下げる書類を書く。

患者さんにはその分自費だったらいくらなのか計算し請求する。

特に問題なのはこの地域の高校生は子ども医療でまったく負担がない。

それ自費で精算となると何十万かの支払いとなる。

結局、その金額をお支払い頂いただき自費で先月、動的治療を終了し今日の観察となった。

それでも、最初から自費でやったと考えると低料金で済んでいる。

保険にはこういった面倒な要素があるために、若い矯正歯科医はやらないのだろうか。

できるだけ、最初の方針どうりにできるといいのだが。

治療について

 

 

 

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