2013年10歳の男子が骨格性反対咬合が矯正相談に来院した。
将来、外科ケースだなと思いながら診断に臨んだ。
そうすると今の反対咬合を治しておきたい希望が強かった。
そこで今、被害改善しても将来、反対咬合にもどる可能性が高いことを説明した。
その上でリンガルアーチ、スライディングプレート、チンキャップを1年半ほど続けた。
被蓋改善してⅠ期治療は終了した。
そこから半年の検診、さらには1年に延ばして観察を続けてきた。
じりじりとバイトが浅くなり、見るたびに心配してきた。
切端咬合になり外科併用や抜歯によるマルチブラケット治療をほのめかした。
それでも特にその希望はなく、今日に至った。
17齋なり、ここ数年変化はなく切端、ほんの僅か被蓋している状態だった。
確認するとこれで十分満足しているようで、7年前の写真と比較して良くなったと喜んでいるので終了とした。
近頃、外科症例が多いで治療計画をすぐに外科併用に結び付けてしまう傾向がある。
術者の理想に届かなくても、患者さんが満足していればそれでいいのかなと考える症例だった。