3日前より顎が痛いと女子高生が来院した。
その学生は昨年11月に当クリニックで矯正の動的治療を終えている。
初診時の症状はバイトが深いことだった。
それをマルチブラケットを使用して1年半程度の期間でバイトを挙げ、装置撤去となった。
近頃は顎関節症の原因は咬合のせいにばかりにされず、色々な要因の複合とされている。
咬合が原因だとすれば初診よりバイトが挙り、症状は起きにくいと思うのだが。
今日の症状は3日前より軽減してきているようだ。そこで、
1.顎関節症の窓口となる口腔外科を紹介する。
2.エビデンスははっきりしないがスプリントを装着する。
3.このまま経過をみる。
を提案し、2のスプリントを作製することとなった。
短時間でソフトスプリントを作製して装着した。
それを夜間使用してもらい、昼間は症状により使用ということにした。
久しぶりの顎関節症状への対応だった。10日後の予約だが良くなっているといいが。