
マルチブラケット法の後半で角ワイヤーがアーチワイヤーとして使われる。
その角ワーヤーを間接法で曲げようという試みはかなり昔からある。
シリコン印象材のパテタイプを歯列にのせ、ブラケットに押しつけて型を採ってワイヤー部で切断。
これはある程度実用になったが、やはりめんどうでシリコン印象材のゴミが出る。
数年前に考えたのが、既に入っていたアーチワイヤーを書類(本)用のスキャナーで写し取った。
これも、しばらくやってみたが歯列が印刷されないため、曲げる位置が的確でなく消えていった。
今度は口腔内スキャナーが手に入った。これが利用できないかと実験、ほぼやり方を確立した。
今日は偶然、午前中の予約がなかったので、スタッフにそのやり方を見てもらった。
やり方は口腔内スキャナーで咬合面からアーチワーヤーを写るようにスキャンする。
それをプリントスクリーンで切り取り、WIN10に附属する「切り取り&スケッチ」に貼り付ける。
それをタブレットPCに送りそこで実物大に調整する。その方法で実用になるかもしれない。
今は直説法で口の中ワイヤーを入れて曲げる位置にいる印をつける。
それが、タブレットの上で印を付け、曲げることができるようになる。
口腔内スキャナーの利用法の一つとなるかもしれない。
もう少し、考えながら実践していきたい。定着するかどうか。