だいぶ前にマルチブラケットによる矯正治療を終えてた保定中の20代男性が来院した。
この患者さんは保定中になんども相談に来ている。
術者の立場で見ると上顎前突が非抜歯でよく治っているように見える。
それでも、いろいろ、文句と言うより不安、心配を訴えてくる。
様々なことを言うが、もどってしまうことをとても気にしているようだ。
前回、クリアリテーナーによる保定は歯列弓幅径保持が難しい。
歯列弓幅径保持にはプレートタイプの方が良いと説明した。
そうしたら、心配になってきたようで、今日はプレート作製の希望で来院した。
さらに装置撤去時の写真を見たいという。
写真で見るよりも模型で見る方がわかりやすいので石膏模型を見せた。
そしてちょっと心配だったが、現在使用中のクリアリテーナーを合わせてみた。
よく合っている、そのことを患者さんと一緒に確認した。その模型は4年前のものであった。
通常は保定4年経つと終了を考える、そんな時期にリテーナーがよく合っている。
これで納得したかと思う。