男子中学生を診た。1級叢生で犬歯が出ている症例。
マルチブラケット開始に当たり上下顎左右側の第一小臼歯を抜歯した。
当クリニックでは最初にパラタルバー付リンガルアーチを固定源にして犬歯を直接引く。
今日の中学生は2カ月で犬歯が抜歯して第一小臼歯部に動いていた。
上下左右とも動いたが時間がなかったので下顎だけマルチブラケットとなった。
上顎は動きすぎないようにパワーチェーンは止め結紮線で留めておいた。
近頃、大人の患者さんばかりで同様のやり方をしても歯の動きが悪い。
矯正治療は年齢にかかわらず可能と言われている。確かにその通りだと思う。
しかし今日のような歯の動きを見てしまうと、この年代が矯正治療には向いているとつくずく感じる。
やっぱりこの年代に矯正治療はやっておくべきだ。
ただ、この世代は自分に意志で治療開始ができないから、大人になってしまう事もあるかもしれない。
大人でも若い方が動きが良く、問題も起きにくい。
矯正治療はいつでもできると先に延ばさず若いうちにぜひやっておいてください。