開咬の予後の安定は難しいと言われている。
今日は女子高生と男子中学生の開咬の保定4カ月程度を診た。
どちらも、仕上げたときよりバイトは浅くなっている。
そして、そこに舌を入れているだろうと思われる前後的なスペースがある。
この二人だけでなく、この程度で安定する患者さんをよく見る。
当クリニックでは筋機能療法はほとんど行っていない。
それでも、明らかに開咬となり再治療を勧める例は少ない。
今日の二人の患者さん程度の仕上がりでよいのだろうか。
筋訓練など行っていないので患者さんや術者の負担は少ない。
でも動的治療後(保定期間)も嚥下時の舌の位置は上下顎前歯の間なのだろう。
その状態でも、咬合への影響は少なければ、よいのだろうか。
正しいとされる嚥下時の舌の位置は知っている、果たしてそれでなければいけないのだろうか。
そんなことを思ってしまう。