混合歯列期の前歯部が開咬の症例はときどきある。
当然、舌の癖や口腔周囲の筋肉の使い方にも問題があると思われる。
そんな時に筋機能療法(MFT)がよく行われることは承知している。
しかし当クリニックではほとんど行っていない。
今日はやらなくても改善した症例を見た。
8歳の女子が今年初め、前歯部開咬を主訴に来院した。
3月頃、MFTはしないがタングクリブは入れて舌が出ないようにした。
そうはいってもクリブを乗り越えて舌はでている。
それでもある程度の効果は開咬は少なくなってきた。
その後は上下顎の4前歯にブラケットを付けアップアンドダウンのゴムを使う。
そのつもりで先月ブラケットをつけ最初のワイヤーを入れた。
それは細くて弱いのでゴムを引かないで1カ月過ぎて今日の観察となった。
そうしたらゴムを引かなくても開咬が改善していた。
そこで今日はさらに太いワイヤーにしたがゴムは引かなかった。
難しいと言われている開咬が今回はスムーズにいった。