ガミースマイルの治療としてアンカースクリューが使われる。
3カ月前に上顎前歯部にアンカースクリューを二本植立した。
この20代の女性患者さんはマルチブラケット治療の半分程度での転医だった。
スペース閉鎖が進んできたころガミー治療を希望された。
そこでアンカースクリューを植立したわけだがその安定が心配だった。
そこを固定源にパワーチェーンで上顎前歯を圧下していった。
現在までアンカースクリューは緩まず、バイトが挙がってきている。
いままで同じようなことを何例かやったが、どうも効果がはっきりしなかった。
今回はきっとはっきりとした効果が現われるかもしれない。
ただし、気をつけなければならないのは歯根吸収だ。
この圧下の力は歯根吸収を起こす可能性がある。
時々レントゲン撮影を行い、注意深く観察していきたい。