リンガルアーチといえば50年以上前から現代まで使われいる。
その作り方は患者さんの大臼歯にバンドをあわせて印象採得する。
そのバンドを採得された印象に移して石膏を注ぐ。(ピックアップ印象)
そして石膏の作業模型でろう着操作を行う。
学生時代の教科書と同じやり方で今も行われている。
しかし、今年から口腔内スキャナーと3Dプリンタを使用している。
診断用模型作製にアルジネート印象材や石膏はなくなった。
続いてプレート作製にも同様に消えていった。
そしてリンガルアーチの様な物にだけ印象材や石膏を使っていた。
そこをなんとしようと考えてみた。
患者さんの代わりに3Dプリンターで作製の模型でバンドを合わせることはできる。
むしろ石膏のようにくずれてこなくてよい。
だが、石膏はろう着用の火に強いが3Dプリンターのプラスチック模型では燃えてしまう。
そこでワイヤーやバンドをスポットウェルダーで仮着することにした。
予想外にしっかり仮着され、模型より外してろうを流した。
今日、実際にできたリンガルアーチを装着したが問題なかった。
これからこのやりを続けることができるように思えてきた。
本当に治療室や技工室から全くアルジネートや石膏が消える日が来そうだ。