矯正治療の「終了」をどこで決めるかは難しい。
保定後に数年経っても、こちらから終了とは言わず1年リコールを続けていたこともあった。
そんな頃は、連絡しても来なくなって「終了」だった。
近頃はこち「終了」の目安を決めている。
マルチブラケット治療で保定に入って保定4年で「終了」とした。
理由は動的治療が2年以内を目指しているから、保定はその倍の4年とした。
混合歯列期は前歯部を中心とした主訴が改善したときに動的治療は終了し保定に入る。
そして完全に永久歯列になるまで定期観察(およそ3か月毎)を行う。
そこで永久歯での仕上げがあれば再検査・診断、なければ「終了」としている。
今日の終了3人の一人はマルチ後、保定4年で「終了」した。
もう2人は混合歯列で治療し、その後永久歯列になるまで観察してきた。
そのうちの一人は永久歯列になり多少叢生が残ったが治療希望がなかったので「終了」した。
もう一人は反対咬合だったが混合歯列で被蓋改善した。
現在永久歯列になったがバイトは浅いが被蓋している。
まだ成長が残っているように見える、1年ごとの観察のことも話したが「終了」とした。
長い矯正治療だが、納得のいく良い終わりを模索している。