マルチブラケット治療の最終段階で下顎の叢生が少し残っていることがある。
それをワイヤーベンディングで治そうとするとだらだら治療期間が長くなる。
そこで、最近ではブラケットは2年程度ではずし下顎の少しの叢生はセットアップしてクリアリテーナーで治す。
今日の患者さんも2年が過ぎたため3か月前にブラケットをはずしセットアップを行っている。
その効果があり、あと1回程度で叢生は改善するだろう。
現状でのセットアップは石膏模型を1歯、1歯切り分けてワックスで並べている。
口腔内スキャナー、3Dプリンター、インビザラインの時代に対して遅れている。
そこで今週、コンピュータ上でセットアップできるソフトを注文した。
これにより画面上でセットアップして3Dプリンターで模型を作製するところまではできるだろう。
まだインビザラインのように直接口腔内に入れるものはできそうもないが、それに近づく。
そして、それを利用してすべての症例を治そうと思っているわけではない。
マルチブラケット期間を少なくできれば意味あることではないかと考えている。