先日からリンガルアーチをなんとかアルジネート印象材、石膏を使わず作ろうとしている。
いままで何例か作って、うまく装着できたり、再製作したりしている。
そのやり方では3Dプリンタでできた模型の第一大臼歯にバンドを合わせることが必要となる。
隣接歯や頰側、口蓋側歯頸部を削ってバンドを適合させる。
それを削っただけで合わせるとどうしても大きめのバンドを合わせることになる。
それでは実際の装着の時にはゆるくてセメントをいっぱい付けて合着することになる。
やはりバンドは実際の歯に適合させて、それに合うだけ模型を削ると良いことが分かってきた。
昨日と今日で2例セパレーションの必要ない患者さんにバンドの適合だけ行い印象採得しなかった。
そのバンドを検査後の診断に使った模型を削って実際に患者さんに合わせたバンドを装着した。
これで、実用になるリンガルアーチはできると思う。
今までのように印象材にバンドを戻し石膏を注ぐのとどちらが正確にできるか。
このやり方では印象採得の時間がないためチェアータイムが少ない、また印象採得の不快感がないメリットがある。
診断用模型をデジタルデータが残っているので作業模型として使うことができるなどの利点ある。
ただし、模型を削ってバンド合わせや、スポットウェルドを行うなどの余分な工程もある。
しばらく続けて、これが定着するか引き続きやってみたい。