矯正歯科にとってセファロは有用な診断の手助けとなる。
一昨年夏に11歳の女子が反対咬合が主訴で来院した。
顔つきもやや下顎前突でその先の成長が心配となった。
まだ乳歯も残っていたので簡単な検査を行い永久歯への交換や成長を観察することにした。
通常、簡単な検査はパノラマだけでセファロは撮らない。
しかしこの場合は成長が問題となるので追加して撮影した。
今日、来院して13歳になっていた。その間に1年ごとにセファロ撮影したので3枚ある。
それを重ね合わせてみた。そして特に下顎に注目した。
11歳から12歳では大きな下方への成長があった。
12歳から13歳まではほとんど変化がなかった。
これからみると成長方向は下方でほぼ終了していることが推察でる。
本当に分かりやすい重ね合わせだった。
もうすぐに初めてもいいかと思ったが、来年夏にもう一度撮影して変化がないことを確認してからということにした。