智歯はよく要らないもの、余計なもの扱いされる。
確かに、まともに萌出するケースは少なく傾斜埋伏はよくある。
でも、第2大臼歯が異常な場合、智歯を役立てることも考えられる。
今日はそんな智歯を萌出させようとして動かしている3ケースがあった。
1ケースは50代女性左下7が抜歯され智歯は水平に近い近心傾斜。
誘導して7の代わりにするか抜歯してインプラントか。
結局、動か萌出させることにした。それから1年数ヶ月だいぶ出てきたがまだ期間がかかる。
それを承知で治療しているので不満はないが、当方は早く決着をつけたい。
もう1ケースは20代女性、叢生や鋏状咬合がとてもひどく難しいケース。
1年数ヶ月で左下智歯以外はだいぶうまく並んできた。最後にそこに治療を集中している。
もう1ケースは20代女性、下顎両側智歯が近心傾斜して7の遠心をを歯根吸収していた。
難しいが患者さんの希望で歯根吸収の7を抜き智歯を出すことにした。
これも1年数ヶ月たって治療は進むがなかなか早くはいかない。
やはり智歯の利用は難しいケースが多いのかもしれない。