クリアリテーナーを使い始めて30年以上、アルジネート印象と石膏の作業模型で作った。
でも一昨年末に口腔内スキャナーの導入したことで、昨年の中ごろから3Dプリンタ模型で作るようになった。
全く適合しないわけではないが、石膏模型で作ったものに比べフィット感がない。
それでも使えないことはないので、ほとんどの症例でセットはしてきた。
今日は上下顎をセットするケースがあり3Dプリンタ模型で作ってあった。
上下顎を指摘してみると下顎はなんとかセットできたが、上顎は合わない。
何とかすぐに作製、セットして帰っていただきたい。
そこで、従来のアルジネート印象と石膏でその場で作製した。
それを試適したとき、そのフィット感はとても良かった。
歯科では長い歴史があるアルジネートと石膏を改めて見直した。
それでは、従来法に戻すかというとそうもしたくない。
新しいやり方がそんなにスムーズにいくわけがない。
何が悪いのか、考えて、試してうまくできるまでやってみたい。