毎日の診療で気付いたこと

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下顎7を起こす

最近は下顎の智歯が近心傾斜しているのは当たり前になっている。

更に第2大臼歯、第1大臼歯が同じような状態になるのも見かける。

きょうの女子高生の保定診断は右下第2大臼歯の近心傾斜に智歯がのしかかっていた症例。

静岡医療センター口腔外科からの紹介で始まった。

その患者さんは左の第2大臼歯は鋏状咬合になっている。

第一大臼歯より前はほぼ正常に並びかみ合っている。

だから見た目の主訴はないことになる。でも、その治療は決して簡単ではない。

見た目の主訴がなくても理解いただいて装置への協力や自費の料金を理解していただかなければならない。

理解していただき始まった以上、できるだけ負担を軽くして協力していただくことになる。

治療期間は1年2カ月、次のステップの施術料に進む前に終わることができてよかった。

保定診断で資料を見ながら振り返ってみると、小さい頃から歯科医院で歯列を拡大してきている。

だから、第一大臼歯より前は並んでいる、しかしそのしわ寄せが第2大臼歯にきているのではなかろうか。

拡大でなく、小臼歯を抜歯していれば、このようなことにはならなかったのかもしれない。

両側第2大臼歯を咬ませるのに一苦労したが、非抜歯で口元もあまり出ていない。

どちらが良かったのだろうか。考えてしまう。

治療について

 

 

 

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