今日、日本臨床矯正歯科医師会の6月例会のプログラムの小冊子が届いた。
表紙にはブレーススマイルコンテストの優秀作品が載っていた。
それを見た直後に結婚式だから装置を一時的にはずしてほしいとも申し出をうけた。
このコンテストはかなり昔からやっているような記憶がある。
また当クリニックでも一時期は積極的に患者さんに応募するよう促していたこともあった。
たぶんブレーススマイルコンテストの意義は装置への抵抗感をなくし矯正治療を普及させることだろう。
一方で矯正装置やその材料は目立たない、見えないことを宣伝している。
何か矛盾しているようなことをしている気がする。
ここ2年ほどのマスク生活で口元(装置)が見えないから矯正需要が増えたとも言われている。
このことも装置を隠せるから矯正治療しようという意識につながっているのだろう。
こんなことを思いながら、装置を一時的に外すことを承諾しているわけだが・・・。
待合室に大きなブレース付の花嫁姿の写真を張ろうかとか治療開始の確認書に「一時的な装置撤去はしない」
を追加しようかと考えたりもしたが、それもどうかなぁと思ってしまう。
大人の矯正が増えている現実からこんな問題があるわけだが、やはり矯正治療にふさわしい年齢は永久歯に交換して間もない時期なのだろう。