御殿場に自衛隊の基地があり、沼津の当クリニックまで通ってくる患者さんがいる。
いままでに何人か自衛隊員やその家族を診てきたが、その人たちには転勤がある。
当然、基地のある場所への移動となる。いままでにも北海道が多かった気がする。
自衛隊の基地は大都市から外れたところが多いような気がする。
矯正歯科は都市の駅前に集中している。そのため転医にこまることがある。
今日、治療に来院した20代の自衛隊員の男性が8月から北海道への転勤という。
現在、マルチブラケット治療を開始して1年2カ月くらい経過している。
叢生が厳しかったため抜歯スペースはたちまちなくなり、右下に少し残っているだけだ。
残りの治療期間は1カ月余り。どうしようかと考えたり相談したりする。
所属する日本臨床矯正歯科医会の法華移動支部の名簿をみるとほとんどの会員が札幌市だ。
自衛隊基地に近そうな診療所はない。
患者さんに聞くと、転医しても行った先でしっかり最期まで治療を受けたいという。
それは賛成なのだが、当クリニックで治療すればあと少しだが転医するとそうはいかない。
それはやむを得ないことだ避けたいような気がする。
十分に細かい仕上げはできないが、残りのスペースを閉鎖して終了はどうかなと考える。
そうすれば、紹介するにしても保定の管理だけだから、たまに診てもらうだけだろう。
料金的にも考える必要ない。この方がよいのではないないだろうか。
よく矯正の相談の返事に転居しても依頼して継続、料金も精算などとの回答がある。
それはそうかもしれないが、矯正治療中の転居はない方がいい。