最近の矯正相談は叢生、上顎前突が多く反対咬合は少ない。
今日の相談は混合歯列の子供3人、30代後半男性1人が全て反対咬合だった。
こんなことは最近では珍しい。
反対咬合と言えば大人で骨格のズレが大きく、たいてい顎変形症となる。
最初に診た男の子は中切歯の被蓋はなんとかついている。
しかし、骨格は明らかに下顎前突で今後の成長がとても心配だった。
もう2人の男の子は兄弟だった。
兄弟でもだいぶ様子は違っていた。兄は歯槽性の反対に見えて簡単そうだった。
しかし弟は構成咬合もとれず、混合歯列期の被蓋改善も難しそうだった。
もう一人の大人の反対咬合、顎変形症としなくても被蓋改善できそうだ。
だが、被蓋改善結果は上顎前歯を下顎前歯が突き上げる状態になりそうだ。
どうも中年以降の患者さんは矯正治療に安易に過剰な期待を持ちすぎている気がする。
だから歯は年齢に関係なく動くことは説明するが、治療はあまりおすすめしていない。