6歳ころから通っている患者さんが今日12歳で来院した。
静岡医療センターより紹介があり左下5の埋伏だった。
その上に低位乳歯(第2乳臼歯)があり、そこへ第一大臼歯が近心傾斜した状態だった。
その時の口腔内はまだ乳歯が多かったが、将来抜歯ケースとなる可能性も否めなかった。
抜歯するのなら苦労して第一大臼歯を起こしたり、低位乳歯を抜歯し保隙しなくてもいい。
そんなことを考えつつその歯を萌出させようと努力してきた。
なかなか出てこなかったがついに90度回転はしているがでてきた。
他の乳歯も脱落して、残りは左下第2大臼歯だけとなっていた。
そこの状態を知るためパノラマX線写真を撮影した。
乳歯は動揺していなかったが、X線像ではもう少しで生えてくる。
そうなるもう少しと永久歯列になる、上顎に叢生があり口唇閉鎖が困難な状態だ。
そこで抜歯ケースとなると観察のままでもよかったのか。
その時に将来抜歯ケースとなる説明もしてあるのでいいと言えばいいのだが。
もし抜歯ケースならこれはやさしいケースとなる。
もしそのまま観察を続けたらその部分は難しい状態になっていたかもしれない。
そう考えればよいのだが、結局抜歯ケースとなるのは何か釈然としない。
次回は本当に永久歯列になるだろうから、診断でもう一度考えてみよう。