初診は1998年 当時10代の終わりの年齢。
カルテは保存されていたがB4サイズでかなり黄色く変色している。
当時から初診の顔面や口腔内写真はアナログのネガポジの写真が貼ってあった。
当時は口元が出ていて小臼歯抜歯で改善した。
今回の主訴はその当時作ったクリアリテーナーを歯ぎしり対策で使っていたもの再製作希望だった。
矯正治療から20年も経っているし主訴が歯ぎしりなら健康保険でナイトガード作製が可能。
印象採得して次回セットすることとなった。
これを機会に矯正治療のから20年以上経った様子を見せてもらった。
リテーナーの使用は毎日ではなかったようだが全く使用しないわけでもない。
前歯部に少し戻り傾向はあるが、ほぼ保たれている。抜歯部位にはスペースはない。
口元はやや出ていて口唇閉鎖も良好でもないが初診時の写真よりは良いように見える。
この程度に保たれていたのなら良い結果だといえるのだろう。
長期の予後を見る機会は少ないが、40年以上この仕事をしているとたまに診せてもらえる。
診る前は少し不安だが良い結果だと安心する。