毎日の診療で気付いたこと

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やっぱり効くスプリント

2月25日に顎関節の講演会を聴いてから顎関節は大した治療をしなくてもそのうち治る。スプリントの効果は疑問。

そのようなに考えを改めて顎関節の相談に臨んだ。だからすぐにスプリントを作らず症状を聞き、そのうち治ると説明して経過観察にしていた。

しかし、症状は軽減してくる気配がない。

そこで、以前からのやり方のスプリントを作り装着した。すると数日で症状が軽減や消失した数例を診た。

講演では治療は何をしても、しなくても治るのような内容だった。そして自分独自の治療に陥りやすいとの話も覚えている。だから自身のやり方は講演後には否定的な見方をしていた。

今日診た患者のようにけっこう長い間顎関節の症状で苦しんでいたのが数日間のスプリント装着で症状が消失した。

そのように聞くと「やっぱりスプリントは効く」と思い込んでしまう。

科学的根拠に基づいた治療を行わなければならないことは現代医学では常識だ。

しかし根拠がなくても(証明できなくても)現実に良い結果がでれば、行ってしまうのも臨床では可ではなかろうか。

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