毎日の診療で気付いたこと

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長期観察症例

初診は1996年9歳だった、現在30代半ばの女性が定期検診に来院した。

当時の主訴は開咬と上下前突、バイオネーターを使ったり、プレートにかえたり。

マルチブラケットでは小臼歯を抜歯してある程度改善したが開咬やオーバージェットは残った。

それ以上の改善は諦めて、上顎のプレートの前支部口蓋側に大きな斜面をつくった。

それにより下顎の前方誘導と舌の突出を防ぐ目的だった。

小臼歯部にもワイヤーでクリブをつくった。

効果が無くても悪化しない程度にはなるだろうというつもりだった。

最初は積極的に使ってもらったが、余り変化はなく、夜間使用とした。

その患者さんが未だに1年に1度見せてくれる。

今日見ると開咬でもなくオーバージェットもほどほど。

夜間使用でも効果があったのかなと疑問に思いながら結果に驚いた。

矯正治療は長いといっても1,2年での効果、変化を考えている。

20年単位の効果など考えたこともなかった。

でもあるのかもしれない。

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