数年前、下顎前歯の叢生をアライナーで治しクリアリテーナーを入れた患者さんから相談があった。
上顎にはインプラントが入っていて歯ぎしり予防のため他院で作ったナイトガードが入っていた。
そのナイトガードが割れたと言って相談に来た。
診ると歯列だけを被うタイプで硬く割れやすい材料だった。
当クリニックでもナイトガードを製作することは可能だ。
だが患者さんは下顎のクリアリテーナーと同じものの政策を望んだ。
クリアリテーナーの方がソフトで脱着しやすいし抵抗感が少ない。
そこで上顎をスキャンすることにした。昨日、スキャナーがうまく作動しない。
通常なら従来のアルジネート印象し石膏を注げばいいのだが、すでに片づけてある。
すぐに切り替えるわけにはいかない。機械ものは使えなくなることを想定しなければならない。
だが、もう一台、口腔内スキャナーを買うには費用もかかる。
そしてスキャナーの進化は著しく、たぶん今のスキャナーを使わなくなる。
結果、不調時に今のスキャナーがすぐに出てこない事態になってしまう。
だからやはり片づけたアルジネート、石膏、練和器を邪魔だが復帰させるしかないだろう。
こんな状況の中で患者さんには再度来院してもらいスキャンした。
患者さんの前で機械が動かなくなり再来院してもらわなけらばならないことはできるだけ避けなければ。