2週間ほど前に診断したケースがあった。冠をかぶせなければならない右下第一大臼歯と左下第2大臼歯(近心傾斜)の歯がある。抜治療方針として、歯髄処置後、歯して小さめの左右下顎の親知らずを代わりに並べることにした。
しかし、一般歯科医の意見を聞いてみたくて、治療開始を保留していた。
仲間内の会合の幸歯会が4/13(水)に開かれたので、相談した。結果は歯髄処置して冠をかぶせても小さい親知らずよりも長持ちするだろうとの意見だった。
また、矯正治療もその方がやりやすい。
結局、今日、来院いただいた患者さんに抜歯部位の変更を説明して理解いただいた。
30年以上矯正臨床を行い、専門医審査にも合格していると、とかく他人の意見をきかず独善的な治療方針を立てがちになる。
そのようなところに落とし穴があるので、いつも患者さんや他の歯科医の意見を参考に総合的に診断しなければならないと思っている。