毎日、矯正治療が始まっていく患者さんもいれば終わっていく患者さんもいる。
今日は保定4年で終了を決めた患者さんがいた。
そんな患者さんは終了時、資料を取らせてもらう。
そうして発表や審査のときに使わせてもらうかもしれないと伝えておく。
いまは、そのような時には承諾書にサインや印が必要になる。
そのことをほのめかしておいた。
ただ、そのような患者さんは決して多くない。
終了時に患者さんから不満を言われるような治療結果はほとんどない。
しかし理想的な治療結果で同業者の前に展示しても恥ずかしくない症例は少ない。
今回はそんな症例だと思ってためてあるメモの追加しようとしたらすでに載せてあった。
今日はもう一つマルチ撤去1か月で保定診断を行った患者さんもいた。
その患者さんは顎変形症ではないが、それ以外の不正咬合はすべてあるような症例だった。
とても難しく治療期間も2年半かかった。結果は初診と比べれば本当によくなっている。
でも難しい症例はなかなか完璧にはならない。正中や左側臼歯の咬合は不十分だった。
あと半年治療期間を延ばせばもっと良い結果になったかもしれないが期間の長短も治療結果のうちと考えている。
2例の結果をみて、治療をどこまででやりどう評価を受けるか考えることがあった。