20代の女性の左上犬歯が近心傾斜し埋伏していた。
パノラマ像では左上中切歯歯根と重なっていたが吸収はなさそうだった。
そんなケースでは左上側切歯も窮されていることもあるが、それもなかった。
そこでかなり深かったが開窓して引き出すことににした。
4月から行い、現在5カ月、まだ歯冠は見えてこないが少し粘膜下に触れるように感じる。
そこで再度パノラマX線写真を撮影してみた。
重なっていた中切歯の歯根像は明らかに離れていて歯根吸収はないことが確認された。
そして犬歯の近心傾斜も改善する傾向に見えた。
そのことは良かったが側切歯はより傾斜角度だが悪くなっていた。
接触したり吸収したりしている像ではなかったがうまくかわせて位置を変えられるか。
そんなだったがもう少し牽引を続けてみることにした。
埋伏歯の牽引は治療期間がかかる。