先日、リテーナーの不具合ということで連絡があった。
カルテを見ると作成日は昭和61年、最新の来院日は平成元年6月だった。
もう35年前なる。しかも住まいは隣の県であった。
何で今ごろ、相談があるのか?
また診療所があるかどうか疑問には思わなかっただろうか。
そんなことを考えながら来院を待っていた。
当時はお互いに30代でも、今はだいぶ高齢になっている。
いままでの患者さんで最高齢だと思う。
久しぶりに会って、お互いに元気であることをひとまず喜んだ。
来院の目的だがリテーナーが壊れたとのことで実物を見せてもらった。
見ればその時代に当クリニックで作ったものだ。
その時代はプレートタイプだった。今はほとんどクリアリテーナーに代わっているのに。
その床部分が欠けていた。また適合状態も良くない。
合わないが時々使っているという。
現在の歯列咬合状態を見ると気になることもある。
しかし、今から矯正治療というわけにも行かず、リテーナーを修理することにした。
修理といっても現在はアルジネート印象ではなくスキャンする。
そして、また来ていただいてセットすることになった。
なんとも、よく来てきてくれたことだし、診療よく続いていたものだ。