左下7が抜歯され、その遠心の智歯はかなり近心傾斜、半埋伏していた。
一般歯科では抜歯してインプラントが予定されていたようだ。
口腔外科から依頼があり、2年かけてと傾斜を起こし近心に移動した。
結果はなんとか第一大臼歯に接触したが少し近心傾斜していた。
上顎の第2大臼歯とは咬合していたため、それで装置を撤去した。
当然、戻るのでワイヤーでフィックスドリテーナーを接着した。
それから1年が経過した。フィックスがはずれ、そのままで様子を見ることにした。
そして3か月後の今日診せていただいた。コンタクトしていたのにスペースは約1ミリ。
近心傾斜はやや改善していた、上顎歯とはしっかり咬合していた。
何より、移動中は抜けるかと思うほどの動揺で心配したが、今は動揺なくなく安定している。
1ミリ程度のでは食片が挟まってもすぐ取れ気にならないようで。
この結果はインプラントよりよかったのではないと思っている。