午前、急患の電話がかかってきた。3日前に装置を装着した男子高校生だった。
理由よくは分からなかったが、午前は空いていたのですぐ来てもらった。
付けた装置は上顎リンガルアーチ固定源で犬歯の遠心移動、下顎にはマルチブラケットをつけた。
どうしたのか尋ねると、両側犬歯が当たって痛いそうだ。
装置をつけた時には咬合させ当たらないことを確認している。
歯が動いたために接触して来たということになる。
当然、今までにもそういうことはあったのだと思う。
しかし急患として連絡してきたケースはなかったというだけだろう。
しばらくすれば歯が移動して現在当たっているブラケットには当たらなくなるだろう。
でも、それまで待ってとは言いにくかった。そこで下顎犬歯のブラケットを削合した。
それにより不快感は解決した。こんな急患もあるのか。
長い間矯正にたずざわっていてもいままで経験がなかった。