毎日の診療で気付いたこと

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カムフラージュ矯正

初診は2007年男子小学生で 叢生を伴う反対咬合だった。

当時は混合歯列で、それでもブラケットをつけて反対や叢生を改善した。

それから歯の交換を観察して永久歯列に、さらに高校入学までⅡ期治療をまった。

何とか中切歯の被蓋は保たれたが、明らかに骨格的な下顎前突。

外科手術併用も十分考えられる。

しかし患者さん本人は外科をやりたくない。

そこでカムフラージュ矯正となった。

上顎両側第2小臼歯、下顎両側第1小臼歯を抜歯して手術なしの治療を行った。

1年半ほどで装置は撤去した。結果叢生は改善し被蓋もまずまずだった。

しかし正中は合わなかった、そして臼歯咬合関係も両側ともⅢ級に終わった。

それでもほぼ希望はかなえて満足してもらった。

近頃、そのようなケースは外科併用が当たり前になっている。

外科併用が発達していなかった時代は普通だったことが今は違和感をもつ。

治療について

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