スプリントを入れて患側にレジンを盛って2カ月たった患者を診た。1カ月目に毎日使うことが可能で、症状の悪化はないことを確認してレジンを盛ってさらに1か月が過ぎた。
そこで2ヶ月たった今日、症状(頭痛、肩こり、顎関節痛)について尋ねてみると、頭痛は装着してから起きていない、肩こりはあるが関節痛は軽減しているような返事だった。
以前の講演で、「顎関節、全身症状、咬合は直接関係はない、と言うのが定説になっている」と聴いているので、できるだけそのような目で診ようとしているのだが、なぜかそれに反して、スプリントで仮に咬合を変えると(私の考えるよう方向に)と症状が改善してくるように思える。
また昨日は、他の歯科医院でスプリントを作製し指示通り毎晩使用し、調整にも通っているが症状の改善がみられないと言う患者に当院流のスプリントを作製した。
1週間後、さらには1ヶ月後にスプリントの形態により症状の改善に関係があるかどうか分かるかもしれない。
スプリント使用に科学的な根拠が少ないのは気になるが、臨床では保険適用で症状が改善されればよいのではないかと思っている。