男子高校生が矯正相談に来院した。
口腔内写真を撮りながら主訴は正中離開かななどと思っていた。
写真を撮っているときでも、口唇閉鎖不全と口元の突出もあるとみていた。
問診表を見たり、たずねたりすると奥歯の傾きを一般歯科で指摘され来たという。
写真で見てもよく見えない、ちょっと口を開けてもらってもわからない。
再度、ユニットに座っていただき、ライトをつけて見せてもらった。
はっきりと両側7の鋏上咬合咬合のことだた分かった。
最近はそれを主訴に治療するケースもあった。
当然治した方がよいのだが、多くの相談が前歯の審美であることになれてしまていた。
それが起こるのは臼歯部に生える隙間がないからだ、でも前歯ほどはっきりしない。
きょうのケースでは前歯も後退させたいので抜歯も十分考えられる。
問題となる口唇閉鎖不全は気づいてもいないようだった。また、咬みにくさなども当然感じていない。
そんな中で結果に満足な治療を成し遂げるのは難しい気がする。
丁寧な説明をしてわかってもらってからの治療になるだろう。