診断時に抜歯か非抜歯はは常に悩むことだ。
今日の診断は3年前から混合歯列で治療を開始した上顎前突の男子だった。
混合歯列期にはジャンピングプレートで、上顎前歯の舌側傾斜と下顎を前方に誘導した。
結果はよく反応してオーバーバイト、オーバージェットは程よくなった。
そして、永久歯列を迎えた。
そのような治療をすると、どうしても上下顎前突の口元になる。
それを改善するためには抜歯による口元の後退は十分考えられる。
そのため永久歯列になったころから抜歯の可能性を伝えていた。
それでも決めるのは検査診断し、さらにその結果を相談してからとも強調していた。
ところが、診断後の抜歯を予測して一般歯科で抜歯の予約をとってあった。
きっと夏休み早々に抜歯して装置を付けていという気持ちなのだろう。
そして今日の診断、悩むところでが非抜歯を提案した。
その提案を親子とも喜んでくれた。
抜歯と決める場合に驚かれないように話しておいたことがかえって混乱をまねいた。
今後、言い方にも注意しなければならないと思った。