顎変形症の術前矯正が終りに近い男子高校生を診た。
この患者さんは6歯以上欠損でもある。
左下Eは歯根がほぼなく歯槽骨に少しだけ植わっている。
その遠心の6は健全、さらに遠心の7が骨から出てまだ粘膜下。
歯根はまだ未完成。欠如歯が多いので、何とかその7を生かしたい。
まず、その7をEを抜歯して移植できないかと。
その案は根が未完成ということで口腔外科から却下された。
それならEを抜いて6を近心へ、さらに続いて7を近心に寄せる。
出来ないことはないが、期間がかかってしまう。
手術は来年の卒業時の休みで考えている。
高校在学中は子供医療の対象になるのでそれまでにできるだけ進めたい。
そうなると顎離断の邪魔になる智歯同様に抜歯ということになった。
先欠歯が多いのに健全に生えてきそうな歯を抜くのは悩ましい。
でも抜歯の依頼書を書いて決着となった。