けっこう厳しい叢生と鼻の症状に苦しんでいた男子の治療をした。
半年前に急速拡大装置をいれて上顎を一気に拡大した。
その後、スクリュープレートに変えて徐々に拡大していった。
先月までよく使用し、鼻の症状は改善し、非抜歯でどうかと思える程度になった。
今日は拡大を終了し、そのままの装置で保定に入ろうと思っていた。
今日、診るとプレートが合わない。まず使っていたかを聞いた。
あまり口に中に入っていなかったという。
仕方がない、患者さんの前でスクリューを戻していった。
どのくらい、それがもったいないことか、1回ごとに1週、2週・・・と数えた。
8週で合うようになった、これは2か月分が無駄になったと説明する。
両親も理解があり、協力的だったが、今回は使っていなかったことを知らなかったようだ。
良くなってくると「もういいか」と思ったのか、夏休みに入り生活が変わったからか。
保定の時期でもよく経験する。あれだけ協力的で治療がよく進んだのになぜ。
そんなものだと思ってしまえばそれまでだが、見抜くことは出来ないものかと
長い間矯正治療に携わっていてもわからない。