マルチブラケット撤去は良好な歯列咬合となったときに決める。
前歯部にフィックスドリテーナーを付けてその次の来院日にしている。
良い場合には期間を置かなくても撤去日を決める。
あと少し治したい時はその処置をして1か月後に撤去する。
決めた撤去日は十分時間を取り、それを中止することはめったにない。
咬合不十分、戻りがあっても、悩んだうえではずすことが多い。
それが今日は撤去することが出来なかった。
男子高校生の顎変形症治療は治療時期が困ることはブログに書いたことがある。
手術時期の設定と進路は難しい問題だ。
女子のように手術を高校2年に設定できれば高校在学中でほぼ決着がつく。
きょうの患者さんは男子だが何とか3年の夏休みで手術を終えた。
術後矯正が長引き進学してしまった。
結局、撤去直前まできていたのに夏休みまで来れない。
これで、今日診たらどうみても撤去できる状態ではない。
またゴムをかけてもらい、次回撤去になるかどうか。
男子高校生を高校生で開始しないほうがいいのかもしれない。
子ども医療券が高校生までになっているのが悩ましい。