以前から手術にするか矯正のみでいけるか悩むことはあった。
でも近頃そのことが特に多くなってきた。
それは、やはり顎変形症として紹介や相談が多いからだろう。
本来、診断で手術併用か矯正のみかが決まるはずだ。
だが、手術併用は健康保険で矯正のみは自費でと流れが違う。
清算すればいいとはいっても出来るだけ避けたい。
だから診断前でもどちらの道筋かほぼ決めてしまう。
いままではそれがほぼ間違いなく、治療を進めていけた。
それが多くなってくるとそうもいかない。
ここ毎日、手術かそうでないか悩む症例の診断をしている。
料金のことは患者さんにとっては大きいことで理解していただかなければならない。
それだけでなく治療方針が大きく変わってしまう。
抜歯するかしないか、前歯を動かす方向などそれがまるで反対になる。
患者さんに問うと「とりあえず」などと付けて話してくる。
その言葉を付けたい気持ちはわかるが、この場合の治療方針に「とりあえず」は難しい。
なんとか矯正歯科医が困らない制度にしてほしい。