近心傾斜埋伏した智歯を起こして失った近心隣接の第2大臼歯の代わりにする。
そんなことは時々行われる。
きょうは2年間かけて起こし、2年間、その後の様子を見た患者さんが来院した。
動的治療中はかなり動揺して心配した時もあった。
現在は骨植はよく動揺はほとんどない、また対合歯としっかり咬合している。
パノラマレントゲンで見てみると歯槽骨の中にしっかり植わっている。
動的治療終了時は第一大臼歯と接触し歯の近心傾斜も改善していた。
一応、装置撤去時に固定式のリテーナーを接着したが数カ月ではずれそのままにした。
現在はスペースが少し出て近心傾斜も多少ある。
口腔外科への紹介は7,8抜歯でインプラントの予定だったらしい。
治療期間は長かったが結果はこれで良かったのではないだろうか。