最近、顎変形症の相談が多くなってきた。急に顎変形の人が多くなったわけではないだろう。
それは咬合と顎の関係に意識が高まってきたこと、保険治療であること、外科手術の技術が向上してきたこと、矯正歯科医が外科併用したほうがより良いと考えるようになってきたことなどがあげられると思う。
保険適用は料金面では患者さんにとってメリットは大きいと思うが、自費で医師の裁量で患者さんの同意を得て自由に考えて装置を作り治療してきた者にとっては拘束が多くなじまない。
だから、数年前の施設基準に必要な何百万もする検査機器を導入しないで保険治療可能な施設を辞退した矯正専門医が一部いたの無理からぬことと思う。
私はつまらないことだと思いつつその機器を購入して、顎変形症の保険診療を続けてきたきた。
今日の初診は、初めて連携医療機関(手術の依頼先)として横浜市大センター病院の大村先生にお願いした。
5/12の湘南矯正歯科研究会30周年記念で講演していただいて、紹介できる病院だと思っていた。これからは今までの横浜労災病院に加えて依頼先ができて、患者さんが選べるところが増えてよかった。
また今日受診したメール相談では審美的なブラケットを相談されたが、保険治療で矯正が入ってきた考え方などからすると使われる材料はおのずと限られてくるのはやむを得ないことだろう。