
今日の診断は女子高校生の叢生だった。
主訴は上顎左右中切歯の捻転だった。
そして、それ以外は問題なさそうに見えた。
よく見ると左側第2小臼歯がない。
問診では口蓋に生えてきた歯を抜いたという。
右側はきれいなⅠ級、左側は大臼歯はⅡ級だがよく咬んでいる。
そんな条件ながら正中は一致している。口元、口唇閉鎖は特に問題ない。
おそらく大学病院などでは残り3本の小臼歯を抜歯して治療するだろう。
そんな話をしながらも、そこまでやるかと考えてしまう。
結局、このままの歯の数で、上顎中切歯の捻転だけを短期間で治してしまう。
教科書的な理論より現実にいかに患者さんの負担を減らし満足が得られる治療をすることだろう。
これなら1年以内に終了できるだろう。