毎日の診療で気付いたこと

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親知らずがはえてきた

矯正の動的な治療が終わって1年も経つと半年に1度くらいのリコールとなる。

昨年春に1年10カ月ほどのマルチブラケットをはずした17歳の女子高生が今日、急患というかたちで来院した。その患者は1年3か月ほど前より保定のクリアリテーナーで観察していて良好な経過だった。

今日は下顎の両側の親知らずがはえてきたことについての相談だった。装置撤去時のパノラマレントゲン写真を診てみると、右は何とか正常にはえるかもしれないが、左は近心傾斜して出てくるだろうと予測ができた。

結果はそのように出てき始めていた。

矯正歯科医は親知らずは歯列を乱すから抜くことを勧める人が多い。しかし私は明らかにに害を及ぼしている時以外は、積極的には抜歯を勧めない。

以前、中年以降でも手前側の歯が抜けた場合、親知らずが方向を変えて出てきたのをみたことがあるからだ。そんなことはめずらしいのかもしれないが。

しかし、下顎前歯の叢生を起こすことも否定できないため、リテーナーはしっかり使っておくようにアドバイスした。

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